重たいDXカバン。通勤にバッグは持たない

家で仕事をする時間が増えた昨今です。逆に通勤・打合せで移動する際の荷物は、以前よりも格段に増えていました。例えば、ノートパソコンや周辺機器、そしてモバイルバッテリーなどなど。

ふとこの重さは何とかしたいと思い、身軽でスマートな移動スタイルに取り組むことに。

DX時代の身軽な通勤スタイルを考える
鞄の中身をみると
業務のホームベースを考え直す
今後の試行錯誤の方向性

DX時代の身軽な通勤スタイルを考える

私は以前に腰痛で苦しんだ時期があります。その頃は可能な限りカバンを持たずに移動する「手ぶらスタイル」を実践。重い荷物から解放されることは、仕事のフットワークまでも軽く感じられていました。(当然、出張や業務で必要なときにカバンは持ち歩きますが。)

しかし、コロナを経て働き方、暮らし方が一変。気が付けば電源の必要なガジェットを持ち歩くことが当たり前に。特に最近はバッテリーの容量が大きいためか、更に重たくなった印象です。

手が解放されることへのニーズは高い様です。街でリュック姿の通勤者を多くみかけるようになりました。しかし、私は以前の経験からスーツのポケットのみで何とかしていきたいと思います。理由は後にも触れますが、２つ。まず、鞄があれば容量の分、中身を埋める発想に向かってしまいそうだから。そして、（超ヘビー級のカバンを前に）スマートな社会のDXを通勤で体現したいから、です。

勿論、通勤事情は人や仕事により様々です。通勤も車を利用、徒歩圏内、自宅仕事がない、職場以外に情報持ち出せないなど。あくまで私個人の仕事環境に基づいた試行錯誤を綴っていきたいと思います。

鞄の中身をみると

現状

まず、現在の私の鞄の中身を広げてみると、

①13.3インチのノートPCとその周辺機器、②スマートフォン（2台）、③メモ帳と筆記具、④名刺入れ、⑤鍵類、⑥財布、⑦各種カード類、⑧イアフォン（ワイヤレス×1、有線×1）、⑨その他（仕事の書類など）。

加えて、レギュラー・ラインアップではないですが、高い頻度で⑩モバイルバッテリーや⑪ポケットwifiも。

などが入っている状態でした。

それぞれの持ち物事情

このうち、単体でスーツや衣類のポケットに収まらないものの代表はノートPC（①）。会社支給のため、家と職場の通勤で持ち歩く頻度が各段に増えました。しかも、持ち歩く際は保護用のスリーブケースに電源ケーブルなど周辺機器も入れます。重いだけでなく、相当かさばります。

いつしか鞄のキャパシティの分だけ中身が増やせる、といった発想が定着していました。

また、スマートフォン2台（②）は、私用のものと、もう1台は会社支給の業務用。イアフォン（⑧）については無線のものと、Web会議用に有線のものを携行。無線のイアフォンは私の場合、連続再生で2～３時間ほど。通勤や仕事に集中したいときに音楽を聴いています。Web会議が連続する場合に備えて有線のものも鞄に入れて使い分けています。

スマホ一台あれば何でもできる時代。やることの整理や電話しながらのちょっとした備忘用に③メモ帳（紙）は必須です。逆に、最近の利用環境から⑥財布と⑦カード類はすぐに減らせそうです。こちらもどうせ鞄を持つのであれば、という発想から常駐しています。

まずはノートPC

大きさ・重さでみて、ノートPCさえ自宅か職場に固定できれば、周辺機器も含め大分楽になりそうです。ノートPC１つで大抵の仕事はこなせます。しかし、考えてみると外出先で何でもやる訳ではありません。なので、この機に私自身の仕事のスタイルも見直すことにしました。

業務のホームベースを考え直す

私の職場環境に触れると、在宅やリモートを率先しており、個人の裁量が大きい働き方です。コロナ以前の比較的早い時期に業務用のノートPCとスマートフォンが支給されました。サーバーは自社運用。業務用のPCからのみ外部アクセスが可能です。こうすることでコロナ禍を乗り越えました。

また、私自身が仕事で時間を費やす場所としては、概ね自宅が２～３割、会社が２割、そして外出打合せやそれに伴う移動などが５～６割といった感じです。

勿論、仕事のベースが自宅と会社、両方にまたがる人は多いと思います。特に、出張など移動の頻度が高い人ほどホームベースを自宅でも会社でもなく、『自分周辺』とせざるを得ない人は多いのではないでしょうか。私も比較的これに近い状況でした。さすがに出張は仕方がないです。それでも、なるべく外出先ではパソコン以外でできる作業に集中することにしました。

自宅では高速のインターネットのほか、デスク周りも作業環境に沿ってセットアップできそう。そのため、まずは「自宅」をホームベースに据えて考えることにしました。